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[OSASK 3354] BOARD: Re: OSASK 事業化



このメールは、OSASK伝言板に書き込まれた内容です。
この書き込みに返事を書く場合は、下のURLから書き込みを行なって下さい
http://www.imasy.org/~mone/osask/index.cgi?REFER=3c830ae7_1730c

2002/03/04 14:49
川合秀実

[OSASK 3350]へのレスです。

>OSASK事業化について意見を言わせて下さい。

  どうぞどうぞ、是非教えてください。

>もちろん、エンターテイメントな商品として考えることは
>できますがOSASKはフリーなので商売になるかどうか疑問です。

  うーん、これは誤解です。そういう形式の「事業化」は検討していません。

  今僕が考えているのは、こういうストーリーです。

  まず、たとえば10年後にOSASKがそれなりに出来上がって、完璧ではないにし
ても、他のOSの併用なしに一般的な作業ができるような状況を想定してください
。もちろんこのときもOSASKはフリーのままで、言ってしまえば今のLinuxのよう
な状況です。

  その時にはOSASKアプリを作ってお金を儲ける人も出てきているでしょうし、
OSASKに触発されてこれを超えるOSを作ろうというプロジェクトが新たに立ち上
がっているかもしれません。とにかく、それなりのビジネスチャンスや雇用を生
み出すような土壌を提供しているわけです。・・・僕がIPAに対して売り込むべ
きだと思っているのは、こういう未来像そのものです。OSASK自身は有償で販売
したりはしません(もちろん将来、ディストリビューションを作って販売する企
業があってもよいです)。

  IPAは、この未来像に魅力がないと考えるとか、もしくは僕たちにはこの未来
像を実現させる能力がないと判断すれば、僕たちを採用しないでしょう。もし面
白いと思えば、試しに数百万円を出してみて様子を見る、ということもできるは
ずです。・・・IPAとしては駄目とわかったらそれで打ち切れば言い訳です。

  IPAとしては基本的に日本のソフトウェア産業の活性化を目的として、活動を
しているはずです。将来のOSASKは技術的なアドバンテージもあり(と僕は信じ
ているわけですが)、世界的に受け入れられる可能性もあるかもしれません。そ
うだとすれば、これは非常に大きな土壌が日本を中心に提供されるということに
なります。その可能性とうまく行ったときの日本のソフトウェア産業に与える好
影響の大きさとを掛け合わせて期待値を出して、その期待値のいくらかを僕たち
に供与してほしい、ということです。

>私個人的な視点で言わせてもらうと、OSASKのコンセプトは
>”ビジネス”ではなく”エンターテイメント”の方向性を
>持っているものではないかと思います。

  とても良いご指摘だと思います。同感です。

>つまり”OSASKシンポジウム”なるパーティを開いてですね、
>その参加費を集めるというのはどうでしょうか?
>参加する側のメリットとしては、
>技術的な質問や講演が聴けるという点です。
>まぁ、それに楽しいですし。

  これは要するに、昨年のオープンソースまつりみたいなことを自分たちで企画
してやってしまおうというわけですね。とても興味深いです。

  誰かが主催者になって、会場を手配したりしてくれれば、僕は喜んで出席しま
す。話してほしいことがあれば何でも話しますし、質問にも答えましょう。出席
者には適当な資料(といってもB5の紙を10枚程度ホッチキスでとめたもの)をあ
げたり、適当な飲み物(といっても缶ジュースだったりするわけですが)を提供
したりすれば、悪くはないでしょう。・・・これは参加費の中から僕への寄付(
講演料???)が出なくてもかまいません。やってくれる人がいたら、是非協力
したいです。