[OSASK 4028] BOARD: Re: Re: Re: (IPA) エミュレータ

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2002/07/15 09:44
小柳 雅明

>どちらにコメントしようか迷いましたが、IPA申請書への一般的な
>印象なのでこちらにぶらさげてみます。こういう補助金とは
>違いますが、応募する側も採用する側も経験した立場から
>少し口をはさんでみます。

参考になります。

>技術的な申請で必要なのは、提案者のアイディアのユニーク性と
>それを実現する技術力の裏付けでしょう。それらを示すには、
>修辞をちりばめた文書など不要、簡潔に要点だけで良いのです。
>見る人が見ればそれでわかります。
(中略)
>示せば良いのです。良い具体例は1000の修辞句に優ります。
>「紙面の都合で詳細は述べられない」などという句を入れる余地が
>あるなら、それを削ってでも具体的な説明を入れましょう。
>もちろん最終的には添付したソースやドキュメントを見てもらわな
>ければなりませんが、それを見ようという気にさせる具体的な
>説明が必要です。

C言語で書かれている tedit のバイナリサイズを
あれだけ小さくできたのは何故なのでしょう?

・全てのイベントをシグナルで統合したOS設計のため
通常のキー入力と編集操作を同じ場所で待つことができ、
プログラムを簡潔に書くことができた。

・メモリとファイルを統合することによって、オープンした
ファイルに直接編集内容を反映できるため、プログラムを
簡潔に書くことができた。

・シェルで圧縮したバイナリも通常バイナリとしてアプリに
渡すことによりプログラムもデータも実際にディスク上消費する
サイズは小さくすることができ、アクセス速度も向上させた。

また、OSASKのカーネルを小さくまた軽くできたのは何故でしょう。

・主要部分をアセンブラで記述することにより、コード量を
小さくできた。(前回ではこれが時代に逆行していると判断されたのは周知の通り)

・アセンブラでの記述でi386 のセグメント機構を積極的に使用することができ、
コードが簡潔になり、効率が上がった。アプリケーションでもセグメントを
駆使できるようになり、プログラミングの幅が広がった。

・関数呼出における、スタック渡しを止め参照渡しにすることにより
効率を上げた。(かなり昔にMLで議論されていました)

…と正しいかどうかは別として求められている
のはこういう記述ではないかと思います。ここに既存技術との
比較を入れればいいのではないでしょうか。

また今後開発するもの(例えばコンソールAPI)に対しても、
そういう視点からの記述が必要でしょう。


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