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[OSASK 1414] Re: atropos2.



  こんにちは、川合です。


Koyanagi Masaaki さんは 2001/01/28 22:48:14 の「[OSASK 1403] Re:
 atropos2.」で書きました:

>>   おお!なんと素晴らしい!・・・実は、僕はちょっとあきらめていた
>> んです。たぶん、タイミングが合ってなくて駄目なんだろうなあって。
>> それでも、まあ、駄目でもともとの気持ちで、I/Oストリング命令のエ
>> ミュレーションルーチンを入れてみただけなんです。まだエミュレーシ
>> ョンできない命令も残っているんですが、あまり期待していなかっただ
>> けにとてもうれしいです。
>同じ動作をさせるのに、エミュレーションしなくてはならない
>命令の数や種類がビデオチップによってかなり違うみたいですね。

  うーん、厳密にはVESA BIOSコードごとに違うんでしょう。

  ストリング命令は、複雑な作業をたった1命令で記述できるすさまじ
い命令ですが、あまり速くないので僕はあまり使わないのです(OSASK
のブートコードの一部では使っていますが)。その先入観のために、VE
SA BIOSでも、きっと使っていないだろうと決め付けてしまいました。

  たとえば、ストリング命令を使えば、メモリ内のデーター転送が1命
令でかけます。これは、転送元、転送先、転送バイト数、転送方向をレ
ジスタにセットした後、この命令を実行することで行います。1命令で
何メガバイトでも転送できます。

  しかし、メモリ内のデーター転送などは、なにもストリング命令に頼
らなくてもできるわけです。通常命令の組み合わせで充分です。しかも
通常命令で記述した方が速いです。

  I/Oストリング命令も同じです。こんな命令を使わなくても同じ機能
を持つVESA BIOSは難なく書けるでしょう。しかし一部のBIOSコードで
はI/Oストリング命令を使っていたわけです。そんでもって、それを想
定していなかった僕の初期のコードは動かなかったわけです。

>もねさんのSiS530 のマシンはどうなんでしょうか。

  結局、駄目だったみたいですね。残念ですが、しょうがないです。

>>   「オープンソースまつり」のためにOSASKのスクリーンショットを用
>> 意できたらいいかな、なんて軽い気持ちで思っているのですが、これを
>> 小柳さんにお願いしてもいいでしょうか?(VMwareだと容易だと思われ
>> たので・・・)。もしご迷惑でなかったら、OSASK/AT ver.0.9をリリー
>> スした後でお願いするかもしれません。
>はい、大丈夫です。必要でしたら声をかけて下さい。

  ありがとうございます。それでは2月初旬にお願いのメールを書きま
すから、ご協力をお願いします。


  それでは。

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    川合 秀実(KAWAI Hidemi)
川合堂社長 / OSASK計画総指揮 / カーネル開発班
E-mail:kawai !Atmark! imasy.or.jp
Homepage http://www.imasy.or.jp/~kawai/