(0)
- ここではMEG-OSの先進性と表記しているが、本当に先進的なのは同OSではなく、作者のneriさんである(さっきゅんさん等の多数のハンドルネームあり)。
- 本当の意味において先進的かどうかは分からない。しかし、OSASKは結果的にneriさんのアイデアの焼き直しをしているような気がしないでもない。だから少なくともOSASKから見れば先進的であることは間違いない。僕としては全然そんなつもりはないんだけど、気がついてみると、同じ事をneriさんが先に手がけていたりする。いつも動機は違うんだけど。
- 「本当の意味において先進的かどうかは分からない」の真意は、もちろんneriさんの考え方にケチをつけるつもりは毛頭なく、そうじゃなくてOSASKの方向性が正しいかどうか分からないという意味。OSASKの方向が正しいかどうか断言できない以上は、その前にいるneriさんも正しいかどうかは断言できないというわけだ。
- 関連URL
- http://meg-os.org/wiki/?About
- このwikiは仮設置らしいので、将来は見えなくなるかもしれない。
(2)
- 確かneriさんが独自のバイトコードを設定してアプリをそれで書かせようという構想を発表したのは、OSASK計画が未踏ユースでがんばっていた頃くらいに昔だったと思う。僕の記憶では、「IA-32の16bitモードでも32bitモードでも同じように動くアプリケーション」というものを実現する手段として考案されたと教えてもらった気がする。もちろんそれはきっかけでしかなく、最終的にはCPUの壁を越えるための汎用的な方法を想定していたのだろうと思う。
- それに対してOSASKのkhabaは、僕がARM7に感動して、GBA(ゲームボーイアドバンス)用のOSASKを作ろうと思い立ち、そうすると共通のアプリが作れなくなるから、javaっぽいものを作ろうとか言い出したのがきっかけである。これがいつだったかは分からないが、とにかくneriさんよりもずっと後のことだ。その後PICマイコンやAVRマイコンなどもカバーできるような仕様を目指して設計しているが、まだ何かをリリースできる段階にはなっていない。
(3)
- neriさんのCOM64-GREは、GUIGUI01/memo10にあるように、2006年には既にリリースされていた。僕はそのことを2008年の中ごろになるまで全く知らなかった(neriさんごめんなさい・・・)。neriさんとしては、MEG-OSのAPIの仕様が頻繁に変わるのでこれじゃあいつもアプリの作り直しが必要になって生産的ではないので、互換性を維持できるAPIとして作り始めたらしい。しかしすぐにwin32用のgre.dllもリリースしたところを見ると、単に自分の作るOSの中での互換性の維持だけではなく、他のOSでの実行も視野に入れていたことが分かる。
- OSASKの場合、APIはもともとそれなりに仮想化されていたので、OSASKを大幅に再設計しても実行させることはそんなには難しくない。そういう意味でneriさんのような動機はなかった。そうじゃなくて「ぐいぐい01」ではとにかく究極的に小さいアプリを書けるようにしたいという思いが最初にあって、そしてそれがOSASK以外のいろんなOS上でも実行できたら最高じゃないか、ということで現在の仕様になっている(いろんなOSとは言っても、もちろんこの方法ではIA-32用のOSでしか動かないが)。ということで、efg01をたくさんの環境に移植することを積極的にやっている(COM64-GREはneriさん作以外の環境用ということではwin32用にとどまっている)。
(5) 2008.12.16追記
- IRCでneriさんと話していたら、neriさんは2000年にはOSの圧縮に手をつけていたことが判明。OTASK時代に圧縮に手を出していた記憶がKにはないので、つまり圧縮そのものに着目したのもneriさんのほうが先・・・かもしくは同時期。
- IRCでは「それなら圧縮っていいよーって教えてくださいよー」とぼやいてしまった(笑)。
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初版日時: 2008-12-10 (水) 20:42:59
最終更新: 2009-11-21 (土) 00:00:00 (JST) (319d) by k-tan
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