(1)
- ソフトウェアを使ってコンピュータを使っているわけだけど、このソフトウェアの作り方として次の2つがあるような気がする。
- 人間の指示したとおりに動作する
- 人間の目的をかなえるようにコンピュータが考える
- この違いは微妙だ。そもそも根本的に言ってコンピュータは人間の指示を超えて動くことはできない。でも、たとえば洗濯機に洗濯物を放り込んでボタンを押せば、自動的に洗濯物の量や状態を測って水の量や洗剤の量を調節するような機械がありうるだろう。これはこういう手順で洗濯してねっていうのをユーザが把握していないような気がする(メーカはたぶん把握しているだろうけど)。コンピュータには「この洗濯物をきれいにしなさい」という目的だけが与えられて、あとはコンピュータが自分で考えてやっている。
(2)
- OSASKでは、というか僕の作るほとんどのソフトウェアは、こういう目的だけを提示してあとはおまかせ、みたいな傾向が弱い。人間の分からないことを勝手にやられるのが嫌いなのだ。もちろん最適な動作になるように自動調節するような機能があってもいいけど、自動調節したのならどう調節することにしたのかが出るべきだし、手動での調節モードだってあるべきだ。
- なんというか、たとえば未来の車を考えて、自動運転になって、カーナビと融合してしまったとしよう。つまり目的地を入力すると勝手にそこまで運転してくれるわけだ。もし僕がこのような自動車のソフトウェアを設計するとしたら、目的地を入力すると経路が必ず表示され、気に入らなければ他の経路候補も選べるし、自動運転をOFFにしての手動運転だっていつでもできるようにしたい。
- 僕は飽くまでも主導権を握っていたい。なんだか良く分からないけど、任せておけばうまくやってくれるみたいだから任せている、具体的にどうやっているのかさっぱり分からない、というのが嫌いなのだ。
- もちろんそういうわずらわしいことを考えたくない時だってあるから、そのときはコンピュータの提示を無条件に受け入れればいい。でも思い通りにやりたいことだってあるから、そのときは勝手なことはしないで良きサポーターであってほしいわけだ。
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初版日時: 2008-10-09 (木) 15:34:45
最終更新: 2009-11-21 (土) 00:00:00 (JST) (319d) by k-tan
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