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上級者向けのblikeマニュアル(2)
- (by K, 2011.03.08)
- このページはC言語の文法が分からないという人を対象にはしていません。そういう人はblike/introへ。
- ドライバ開発者向けの情報はblike/drvにあります。
グラフィック描画関数群
- [01f以降] setPix(int x, int y, int c)
- 画面に点を打つ。cは色で0x000000~0xffffffが有効。
- [01f以降] drawLine(int x0, int y0, int x1, int y1)
- 線を引く。色は事前に color() か setCol() で指定しておくこと。
- アルゴリズムの関係で、drawLine(x0, y0, x1, y1) と drawLine(x1, y1, x0, y0) が厳密には重ならない場合もある。とはいえ、ズレは1ピクセル程度である。
- これがいやなら bball00a.c のようにすればいいだろう。
if (x0 <= t[j].x) drawLine(x0, y0, t[j].x, t[j].y); else drawLine(t[j].x, t[j].y, x0, y0);
- これがいやなら bball00a.c のようにすればいいだろう。
- [01f以降] drawRect(int sx, int sy, int x0, int y0)
- 長方形を描く。sxとsyが大きさで、x0とy0は左上の頂点の座標である。色は事前に color() か setCol() で指定しておくこと。
- [01f以降] fillRect(int sx, int sy, int x0, int y0)
- 塗りつぶした長方形を描く。色は事前に color() か setCol() で指定しておくこと。
- [01f以降] fillOval(int sx, int sy, int x0, int y0)
- 塗りつぶした楕円を描く。引数の意味するところは、この4パラメータで「仮想的な」長方形を指定し、その長方形に内接するような楕円を描画するということである。このような仕様にしたのは、Javaアプレットの関数の仕様をまねたからである。色は事前に color() か setCol() で指定しておくこと。
- [01f以降] setCol(int c)
- 描画色を設定する。0x000000~0xffffffが有効。これは文字表示色にもなる。だから color() よりも微妙な色指定ができることになる。
- [01f以降] setBCol(int b)
- 背景色を設定する。0x000000~0xffffffが有効。といっても背景色は文字表示関数と cls() くらいしか参照してない。
- [01f以降] int iCol(int c)
- cは0~15が有効で、これを0x000000~0xffffffの整数に変換する。color()関数が内部で使っているものを表に出しただけ。
- [01f以降] int rgb(int r, int g, int b)
- r, g, b はそれぞれ0~255が有効。これらを0x000000~0xffffffの整数に変換する。
- [01f以降] drawStr(int x0, int y0, int rx, int ry, const char *s, ...)
- 文字列を描画する。printfとの違いは、描き始めの位置をピクセル単位で制御できることと、重ねあわせができることと、拡大ができることである。
- rxやryは倍率で、整数倍のみ指定できる。
- [01f以降] setMode(int flags)
- flagsは以下のものが指定できる。
#define BL_PSET 0x00000004 #define BL_PAND 0x00000005 #define BL_POR 0x00000006 #define BL_PXOR 0x00000007 #define BL_DBGFLSH 0x00000040 #define BL_RLSFLSH 0x00000060 #define BL_DEBUG BL_DBGFLSH #define BL_RELEASE BL_RLSFLSH
- PSET, PAND, POR, PXOR はどれか一つを指定することができる。デフォルトでは PSET になっている。指定しなければ変更されない。
- これらは setPix(), drawLine(), drawRect(), fillRect(), fillOval(), drawStr() に影響する。
- DBGFLSH, RLSFLSH もどれか一つを指定することができる。デフォルトでは DBGFLSH になっている。指定しなければ変更されない。
- これはフラッシュ忘れを分かりやすくする。リリースモードにするとフラッシュ忘れが分かりにくくなる代わりに(忘れていても結構それなりに画面に反映されてしまうことがある)、メモリが節約され、速度も向上する。
- リリースモードにしたいときは、一番最初に setMode(BL_RELEASE); と書くのが良いだろう。
- デバッグが終わる前にリリースモードにするべきではない。
- flagsは以下のものが指定できる。
- [01f以降] openVWin(int n, int sx, int sy)
- 裏画面(仮想画面)を準備する。n=0は表画面のことなので、 openWin(sx, sy); は openVWin(0, sx, sy); と同等である。
- nは0~15が有効なので、裏画面は最大15枚持てるということになる。裏画面は何を描いても画面には反映されない。裏画面に対してなら、0x000000~0xffffff以外の色を使ってもよい。
- 裏画面は、背景やキャラクタなどを描いておいて、重ね合わせ処理をするときなどに使う。詳しいことは copyRct0() などを参照のこと。
- [01f以降] slctWin(int n)
- 描画関数がどの画面に対して描画を行うかを指定する。 openVWin() しないまま slctWin() して描画することもできて、その場合は表画面と同一サイズで blike が openVWin() する。
- [01f以降] copyRct0(int sx, int sy, int n0, int x0, int y0, int n1, int x1, int y1)
- ウィンドウのある領域の画像を、別のウィンドウの同じ大きさの領域にコピーする。sxとsyは領域のサイズで、n0やn1はウィンドウ番号。 n0, x0, y0 の内容が、 n1, x1, y1 へコピーされる。
- n0とn1が同じウィンドウを指していてもよく、その場合は同一画面内でのコピーになる。ただし領域が重なっていてはいけない。
- [01f以降] copyRct1(int sx, int sy, int n0, int x0, int y0, int n1, int x1, int y1, int ic)
- ウィンドウのある領域の画像を、別のウィンドウの同じ大きさの領域にコピーする。その際、 ic で指定した色が透明色として扱われる。
- [01f以降] drawPtrn(int sx, int sy, int x, int y, char *c, char *p)
- ドット絵を描く。sxとsyは絵の大きさ。xとyは絵を描く座標。cは配色や絵の名前を指定するための文字列で、pは絵の内容を表す文字列である。以下に例を示す。
drawPtrn(8, 8, 100, 100, "%name=sample ○=#000000 ●=#FFFFFF", "●●●●●●●●" "●○○○○○○●" "●○●●●●○●" "●○●○○●○●" "●○●○○●○●" "●○●●●●○●" "●○○○○○○●" "●●●●●●●●" );
- この例では全角文字を使ったが、 test021a.c のように半角でもよい。
- 絵の名前はエラー時にのみ使われるので、エラーが起きないのなら指定しなくてもよい。
- この関数は文字列をちまちまと解釈するのであまり高速ではない。もし何度も表示するのなら、裏画面に一度これで描いておいて、あとはそこからcopyRct0するのがいいだろう。
- 色指定は、 #hhhhhh の形式の代わりに 0xhhhhhh を使うこともできる。多分そうしたほうが初心者には教えやすい(getPixして色比較するときに、if文中に #FFFFFF とは書けないから)。
- ちなみに色 #80000000 は透明色として扱われ、描画されない。
- ドット絵を描く。sxとsyは絵の大きさ。xとyは絵を描く座標。cは配色や絵の名前を指定するための文字列で、pは絵の内容を表す文字列である。以下に例を示す。
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初版日時: 2011-03-08 (火) 13:10:52
最終更新: 2011-03-11 (金) 00:00:00 (JST) (319d) by lina
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