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4: 2009-01-14 (水) 19:04:03 ソース 現: 2024-01-08 (月) 12:58:42 k-tan ソース
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-* ぐいぐい01に関するメモ-27+TITLE:x 
 +* ぐいぐい01に関するメモ-27 [#ud59caf8]
-(by [[K]], 2009.01.13) -(by [[K]], 2009.01.13)
-メモのうち重要な部分をそのうちまとめてまともなページを作る -メモのうち重要な部分をそのうちまとめてまともなページを作る
-*** (39) GOで「ぐいぐい01」アプリを作る(5)+*** (39) GOで「ぐいぐい01」アプリを作る(5) [#t6b647e1]
-[[GUIGUI01/memo26]]の続きです。 -[[GUIGUI01/memo26]]の続きです。
---- ----
-今回の最初のプログラムは、いわゆるファイルダンプです。ファイルをオープンして、それを16進数でだだーっと書きます。ex0021.cです。 -今回の最初のプログラムは、いわゆるファイルダンプです。ファイルをオープンして、それを16進数でだだーっと書きます。ex0021.cです。
 #include <guigui01.h>  #include <guigui01.h>
 + 
 unsigned char cmdusage[] = {  unsigned char cmdusage[] = {
     0x86, 0x50,      0x86, 0x50,
Line 13: Line 14:
     0x40      0x40
 };  };
 + 
 void sethex(char *s, int i, int n)  void sethex(char *s, int i, int n)
 {  {
Line 26: Line 27:
     return;      return;
 }  }
 + 
 void G01Main()  void G01Main()
 {  {
Line 65: Line 66:
     }      }
 }  }
--これをmakeすると390バイトになります。そして実行するとこんな感じです。+-これをmakeすると375バイトになります。そして実行するとこんな感じです。
 >efg01 ex0021.g01  >efg01 ex0021.g01
 usage>ex0021.g01 [in:]input-file  usage>ex0021.g01 [in:]input-file
 + 
 >efg01 ex0021.g01 make.bat  >efg01 ex0021.g01 make.bat
  offset  +0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +A +B +C +D +E +F  0123456789ABCDEF   offset  +0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +A +B +C +D +E +F  0123456789ABCDEF
Line 75: Line 76:
 00000010  65 78 65 20 25 31 20 25 32 20 25 33 20 25 34 20  exe %1 %2 %3 %4  00000010  65 78 65 20 25 31 20 25 32 20 25 33 20 25 34 20  exe %1 %2 %3 %4
 00000020  25 35 20 25 36 20 25 37 20 25 38 20 25 39        %5 %6 %7 %8 %9  00000020  25 35 20 25 36 20 25 37 20 25 38 20 25 39        %5 %6 %7 %8 %9
--他にも「>efg01 ex0021.g01 ex0021.g01」とか「>efg01 -noadc ex0021.g01 ex0021.g01」とかやると結構おもしろいです。390バイトの割になかなか遊べます。+-他にも「>efg01 ex0021.g01 ex0021.g01」とか「>efg01 ex0021.g01 ex0021.org」とかやると結構おもしろいです。375バイトの割になかなか遊べます。
-さて遊んでばかりではいけないので説明をします。最初はcmdusage[ ]ですが、 0x0c がファイルパス型です。ついでなのでまとめておきましょう。 -さて遊んでばかりではいけないので説明をします。最初はcmdusage[ ]ですが、 0x0c がファイルパス型です。ついでなのでまとめておきましょう。
|0x0c|ファイルパス型引数| |0x0c|ファイルパス型引数|
Line 82: Line 83:
|0x3c|文字列型引数| |0x3c|文字列型引数|
-関数sethex()はsetdecを16進数用に改造しただけのものです。 -関数sethex()はsetdecを16進数用に改造しただけのものです。
--それでG01Main()の g01_getcmdlin_fopen_s_0_4(0); で、引数番号0に書かれたファイルをリードモードでオープンさせ、スロット番号4に割り当てています。これは本来は、 g01_getcmdlin_fopen_s(0, 4, 0); と書くべきところなのです。しかしこの関数をguigui01.hに書いておくのをすっかり忘れていました。それで、 g01_getcmdlin_fopen_s_0_4() というのは、スロット番号4にリードモードでオープンするのがあまりよくあるケースなので、関数の引数で指定しなくてもいいことにしたいわば省略形です。+-それでG01Main()の g01_getcmdlin_fopen_s_0_4(0); で、引数番号0に書かれたファイルをリードモードでオープンさせ、スロット番号4に割り当てています。これは本来は、 g01_getcmdlin_fopen_s(0, 4, 0); と書くべきところなのです。しかしこの関数をguigui01.hに書いておくのをすっかり忘れていました。それで、 g01_getcmdlin_fopen_s_0_4() というのは、スロット番号4にリードモードでオープンするのがあまりによくあるケースなので、関数の引数で指定しなくてもいいことにしたいわば省略形です。
-スロット番号というのはファイルハンドルの入れ物みたいなもので、ファイルのオープンに使う場合は4番から31番のどれかを使います。しかしまあ、たいていリードは4番で、ライトは5番でやります。どうしてかというと、 g01_getcmdlin_fopen_s_0_4() などの関数を使いたいからですね(サイズが節約できます)。 -スロット番号というのはファイルハンドルの入れ物みたいなもので、ファイルのオープンに使う場合は4番から31番のどれかを使います。しかしまあ、たいていリードは4番で、ライトは5番でやります。どうしてかというと、 g01_getcmdlin_fopen_s_0_4() などの関数を使いたいからですね(サイズが節約できます)。
- j = jg01_fread1(4, 16, buf); というのは、スロット番号4のファイルから最大16バイトまで読み込んでbufにしまいます。そして読み込めたバイト数がjに入ります。これが0ならファイル終端です。 - j = jg01_fread1(4, 16, buf); というのは、スロット番号4のファイルから最大16バイトまで読み込んでbufにしまいます。そして読み込めたバイト数がjに入ります。これが0ならファイル終端です。
Line 100: Line 101:
     0x40      0x40
 };  };
--次はsethex()です。なにやらとりあえず'0'を足して、'9'より大きくなってしまったら'A'以降になるようになにやら補正していますが、実は「ぐいぐい01」ではこんなことをする必要がありません。文字コード0x10~0x1fがまさに「16進数表示用の文字」ということになっているので、以下のようなプログラムで全く同じ結果が得られます。+-次はsethex()です。とりあえず'0'を足して、'9'より大きくなってしまったら'A'以降になるようになにやら補正していますが、実は「ぐいぐい01」ではこんなことをする必要がありません。文字コード0x10~0x1fがまさに「16進数表示用の文字」ということになっているので、以下のようなプログラムで全く同じ結果が得られます。
 void sethex(char *s, int i, int n)  void sethex(char *s, int i, int n)
 {  {
Line 126: Line 127:
     }      }
     g01_putstr0("\n---------------------------------------------------------------------------\n");      g01_putstr0("\n---------------------------------------------------------------------------\n");
--ということで、この変更を全部適用して(ex0022.c)makeすると351バイトになります。39バイト(10%)も減りました。ばんざい。+-ということで、この変更を全部適用して(ex0022.c)makeすると337バイトになります。38バイト(1割以上)も減りました。ばんざい。
-おっと忘れていました。もし存在しないファイル名などを指定したらどうなるのでしょうか?・・・こうなります。 -おっと忘れていました。もし存在しないファイル名などを指定したらどうなるのでしょうか?・・・こうなります。
 >efg01 ex0022.g01 hoge.txt  >efg01 ex0022.g01 hoge.txt
Line 132: Line 133:
-これは現在ファイルオープンエラーを継続不能なエラーとしてシステム側で処理するモードになっているせいです。これを解除すればスロット番号4にオープン失敗のハンドルが格納されて処理を続行することもできます。でもたいていはデフォルトのままのほうが自分で面倒なエラー処理をしなくていいので、楽です。 -これは現在ファイルオープンエラーを継続不能なエラーとしてシステム側で処理するモードになっているせいです。これを解除すればスロット番号4にオープン失敗のハンドルが格納されて処理を続行することもできます。でもたいていはデフォルトのままのほうが自分で面倒なエラー処理をしなくていいので、楽です。
---- ----
--(書き途中)+-おまけ 
 +--abcdw014以降では(IRCでのmiyasakaさんからの要望のおかげで)efg01に対して拡張子.g01を省略できるようになっています。さらに、こんなファイルを「e.bat」として作って c:\windows\ に入れておくともっと便利になります(efg01.exeの絶対パスについては各自自分の環境に合わせて書き直してください)。 
 + @c:\tolset\z_tools\efg01.exe %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9 
 +--これを c:\windows\ に入れておく理由は、デフォルトでここにパスが通っているからです。パスさえ通っていればどこでもいいので、windowsディレクトリに自作のものを入れるのが不安な人は、好きなようにしてください。 
 +--さてこれをやっておけば、 
 + prompt>e nask 
 +--とやるだけでnaskのusageが出るようになります(z_toolsに入っているものについてはパスを書く必要がなくなる)。tolset以外の.g01アプリも 
 + prompt>e アプリのパス 
 +--で起動できるようになります。なかなか便利なので、興味があれば一度試してみてください。 
 +---- 
 +-今度はテキストファイルをただ画面に出力するDOSのtypeコマンドみたいなアプリを作ってみます。最初は難しいことを全部避けて、極力簡単にしてみます。 
 +-ASCIIのみのテキストファイルしか絶対にin:に指定しないとして、しかも常に2MB未満のサイズだと仮定して問題ないのなら、ここまで単純化できます。ex0023.cです。 
 + #include <guigui01.h> 
 +  
 + unsigned char cmdusage[] = { 
 +     0x86, 0x50, 
 +     0x88, 
 +     0x40 
 + }; 
 +  
 + void G01Main() 
 + { 
 +     char *b = g01_bss1a1; /* mallocを使わなくてもこれで2MBのバッファがもらえる */ 
 +     g01_setcmdlin(cmdusage); 
 +     g01_getcmdlin_fopen_s_0_4(0); 
 +     jg01_fread0_4(2 * 1024 * 1024, b); /* 最大2MB, 終端に0がつく */ 
 +     g01_putstr0(b); 
 +     return; 
 + } 
 +-これをmakeすると91バイトになります。簡単すぎて信じられないかもしれませんがそれでもちゃんと機能します。 
 + >e ex0023 
 + usage>ex0023 [in:]input-file 
 +  
 + >e ex0023 make.bat 
 + ..\z_tools\make.exe %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 %8 %9 
 +  
 + >e ex0023 Makefile 
 + TARGET = ex0023 
 + MODE  = g01 
 + OBJS  = ex0023.obj 
 +  
 + INCPATH    = ../z_tools/guigui01/ 
 + include ../z_tools/com_mak.txt 
 +-ただしこれではex0023.c自身は表示できません(まあ無理にやっても文字化けする程度で済みますが)。というのはコメント部分に日本語(=非ASCII)が入っているからです。ということで次はそれを何とかしましょう。 
 +---- 
 +-ということで作ってみたex0024.cです。 
 + #include <guigui01.h> 
 +  
 + unsigned char cmdusage[] = { 
 +     0x86, 0x51, 
 +     0x13, 's', 'j', 'i', 's', 0x20, 
 +     0x88, 
 +     0x40 
 + }; 
 +  
 + void G01Main() 
 + { 
 +     unsigned char *b = g01_bss1a1, *p, sjis = 0; 
 +     g01_setcmdlin(cmdusage); 
 +     sjis = g01_getcmdlin_flag_o(0); 
 +     g01_getcmdlin_fopen_s_0_4(1); 
 +     jg01_fread0_4(2 * 1024 * 1024, b); 
 +     for (p = b; *p != 0; p++) { 
 +         if (*p < ' ' && *p != '\t' && *p != '\n' && *p != '\r') { 
 +             *p = '.'; 
 +         } 
 +         if (*p == 0x7f) { 
 +             *p = '.'; 
 +         } 
 +         if (*p >= 0x80) { 
 +             if (sjis != 0 && !(0xa0 <= *p && *p <= 0xdf) && p[1] != 0) { /* SJIS全角 */ 
 +                 *p = '.'; 
 +                 p++; 
 +             } 
 +             *p = '.'; 
 +         } 
 +     } 
 +     g01_putstr0(b); 
 +     return; 
 + } 
 +-これをmakeすると181バイトになります。これならちゃんと表示できます。 
 +-このプログラムで注意しておくべきところは、bで受け取った中身を書き換えているということです。旧OSASKではこのような行為はファイルの書き換えを意味していました(メモリマップトファイルだったので)。しかしjg01_fread系はファイルの内容を「メモリに読み込む」APIなので、書き換えても元のファイルの内容が変更されることはありません。変わるのはメモリの内容だけです(旧OSASKのmapmoduleはファイルにアクセスするために「メモリ空間に割り当てて」いた)。
-* こめんと欄 +* こめんと欄 [#laba58b6] 
-- ex0022が351バイトになって我ながら感動したので、後日ASKAかnaskで全部書いてみようと思いました。半分くらいにならないかなあ? -- [[K]] &new{2009-01-13 (火) 23:51:38};+- ex0022が351バイトになって我ながら感動したので、後日ASKAかnaskで全部書いてみようと思いました(註:abcdw012での話です)。半分くらいにならないかなあ? -- [[K]] &new{2009-01-13 (火) 23:51:38};
- とりあえず200バイトを切ることは確認。 -- ''K'' &new{2009-01-14 (水) 00:53:13}; - とりあえず200バイトを切ることは確認。 -- ''K'' &new{2009-01-14 (水) 00:53:13};
- できた。182バイト。半分には行かなかったけど、とりあえず満足。 -- ''K'' &new{2009-01-14 (水) 11:31:04}; - できた。182バイト。半分には行かなかったけど、とりあえず満足。 -- ''K'' &new{2009-01-14 (水) 11:31:04};
- そしてabcdw013で168バイト達成。 -- ''K'' &new{2009-01-14 (水) 19:04:03}; - そしてabcdw013で168バイト達成。 -- ''K'' &new{2009-01-14 (水) 19:04:03};
 +- abcdw014向けの記述に修正。 -- ''K'' &new{2009-01-17 (土) 10:42:06};
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